パーキンソン病と鍼灸|治療を続けながら、身体のつらさにできること

「身体が動かしにくくなってきた」

「筋肉がこわばって、身体に力が入りやすい」

「歩くことに不安を感じる」

「薬を飲んでいるけれど、身体のつらさが気になる」

パーキンソン病と診断された方の中には、このようなお悩みを抱えている方もいらっしゃいます。

パーキンソン病は、運動症状だけでなく、睡眠や気分、疲れやすさ、痛みなど、さまざまな症状がみられることがあります。

そのため、病気そのものだけを見るのではなく、**「今の生活で何がつらいのか」**に目を向けることも大切です。

そこで今回は、パーキンソン病と鍼灸について、現在報告されている研究も踏まえながらご紹介します。

目次

パーキンソン病に鍼灸という選択肢

まずお伝えしたいのは、鍼灸はパーキンソン病そのものを治すためのものではないということです。

パーキンソン病の治療では、主治医による薬物療法やリハビリテーションなどが重要です。

そのうえで、

「身体のこわばりが気になる」

「肩や腰などの痛みがある」

「身体に力が入りやすい」

「疲れやすい」

「眠りが気になる」

といった身体のつらさに対して、鍼灸をケアの一つとして取り入れることが考えられます。

パーキンソン病と鍼灸について研究も行われています

パーキンソン病に対する鍼灸については、これまでさまざまな研究が行われています。

2024年に発表されたシステマティックレビュー・メタ解析では、パーキンソン病の方を対象とした28件、2,148人の研究を検討し、鍼灸を受けたグループで、抑うつや不安などの評価に改善がみられたと報告されています。

また、生活の質に関する評価についても改善が報告されています。

別の2024年のレビューでは、パーキンソン病に対する鍼灸研究を複数まとめ、運動症状や非運動症状などについて一定の改善を示す研究がある一方、研究の質や方法にはばらつきがあり、今後さらに質の高い研究が必要だとされています。

つまり、

「パーキンソン病と鍼灸には何の関係もない」というわけではありません。

現在も、パーキンソン病の方の身体的・精神的な負担をサポートする方法の一つとして、鍼灸の研究が続けられています。

特に大切なのは「その人のつらさ」を見ること

パーキンソン病といっても、症状の出方は一人ひとり異なります。

手の震えが気になる方。

身体のこわばりが気になる方。

歩きにくさが気になる方。

痛みや疲れがつらい方。

眠りや気分の変化が気になる方。

だからこそ、アスター治療院では「パーキンソン病だから、この施術」という一律の考え方ではなく、現在どのようなことに困っているのかを大切にしています。

身体のこわばりや緊張に

パーキンソン病の方からは、身体が硬くなったように感じる、肩や背中に力が入りやすい、といったお悩みを伺うことがあります。

身体の緊張が続くと、肩や腰などの痛みにつながったり、身体を動かすこと自体が負担に感じられたりすることもあります。

鍼灸では、全身の状態を確認しながら、筋肉の緊張や身体の状態に合わせて施術を行います。

「少し身体を動かしやすく感じる」

「身体の力が抜けやすくなった」

「肩や背中が楽に感じる」

など、施術後の感じ方には個人差がありますが、身体のケアを目的として鍼灸を取り入れることができます。

痛みや疲れが気になる方にも

パーキンソン病では、運動症状だけでなく痛みや疲労感などが問題になることがあります。

痛みがあると身体を動かすことが億劫になり、さらに身体がこわばって感じる。

疲れていると、普段できている動作も負担に感じる。

このように、身体の不調が重なって生活のしづらさにつながることがあります。

鍼灸では、病気そのものではなく、その方が現在感じている身体のつらさに目を向けて施術することができます。

アスター治療院では、身体全体を見て施術します

当院では、症状が出ている場所だけを見るのではなく、

  • 身体の緊張
  • 首や肩の状態
  • 背中や腰の状態
  • 疲労の程度
  • 睡眠の状態
  • 普段の身体の使い方

なども確認しながら施術を考えています。

パーキンソン病の方の場合も、毎回同じ状態とは限りません。

その日の体調や疲れ具合を確認し、無理のない刺激量で施術を行うことを大切にしています。

「薬を飲んでいるけれど、鍼灸も受けていい?」

このようなご相談もあります。

パーキンソン病では、主治医の指示に従って治療を継続することが大切です。

鍼灸を受けるからといって、自己判断で薬を減らしたり、中止したりすることは避けてください。

当院では、現在受けている医療を大切にしながら、身体のケアとして鍼灸を取り入れることを基本にしています。

「主治医に相談したうえで鍼灸を受けてみたい」という方も、どうぞご相談ください。

こんな方は一度ご相談ください

  • パーキンソン病の治療を続けている
  • 身体のこわばりが気になる
  • 肩や腰などの痛みが気になる
  • 身体に力が入りやすい
  • 疲れやすくなった
  • 睡眠や気分の変化も気になっている
  • 病院での治療に加えて身体のケアも考えている
  • 鍼灸を受けてみたいけれど、自分に合うのか知りたい

このようなお悩みがある方は、まずはお気軽にご相談ください。

「鍼灸を受ければよくなるのかな?」

という段階でも構いません。

現在の症状や生活の中で困っていることを伺い、鍼灸でできること、できないことを含めてお話しします。

一人で抱え込まず、できることから

パーキンソン病は、長く付き合っていくことになる病気です。

だからこそ、「病気を治す」ことだけではなく、

今より少し身体を楽にすること。

できるだけ自分らしい生活を続けること。

そのためにできることを一つずつ考えていくことも大切なのではないでしょうか。

鍼灸は、パーキンソン病の治療に代わるものではありません。

しかし、現在受けている治療を大切にしながら、身体のこわばりや痛み、疲労感など、日々感じているつらさに目を向けるケアの一つとして、検討することができます。

アスター治療院では、お一人おひとりの状態を確認しながら、その日の身体に合わせた鍼灸を行っています。

「パーキンソン病だけれど、鍼灸を受けてみたい」

「今の身体のつらさについて相談してみたい」

そんな方は、まず一度ご相談ください。

無理に施術をすすめるのではなく、今の状態を一緒に確認するところから始めましょう。


参考文献・情報

  • 日本神経学会「パーキンソン病診療ガイドライン2018」
  • Tan W, et al. Efficacy and safety of acupuncture therapy for neuropsychiatric symptoms among patients with Parkinson’s disease: A systematic review and meta-analysis. Clinical Rehabilitation. 2024.
  • Xue H, et al. An overview of systematic reviews of acupuncture for Parkinson’s disease. Frontiers in Neuroscience. 2024.

※本記事はパーキンソン病の診断・治療を行うものではありません。現在医療機関で治療を受けている方は、主治医の治療方針を優先してください。症状の変化や新たな症状がある場合は、まず主治医へご相談ください。

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