自律神経失調症

自律神経失調症とは

自律神経失調症(Autonomic Dysfunction)は、自律神経系の異常によって引き起こされる症候群の総称です。自律神経系は、身体の自動的な機能を制御し、心臓の動き、血圧の調節、消化器官の動き、体温の調節などを調整します。自律神経失調症では、この自律神経系のバランスが乱れることがあります。現在では自律神経失調症から身体表現性障害を経て身体症状症に名前を変えております。

人における自律神経は、競走馬とジョッキー(人馬一体)に例えるとイメージしやすいでしょう。 普段ジョッキーと馬の意志が揃っていると問題はないですが、ジョッキーが落ち着いているのに馬が勝手に興奮してしまうとジョッキーにしてみると大変です。 でも馬側から見ると馬なりに理由があって興奮しているはずです。 でもジョッキーから見て勝手に馬が興奮するとジョッキーから見ても困りますよね。 自律神経失調症はこんなイメージを持つと理解しやすい事でしょう。          

自律神経失調症の症状

自律神経失調症には、さまざまな症状がありますが、その中でも以下のような症状が特によく見られます。

血圧の変動

突然の立ち上がりや体位変化によって起こる、血圧の急上昇や急降下。特に立ちくらみやめまいが起こることがあります。

心拍数の変動

安静時に異常な速さや不規則な心拍が見られることがあります。これは心拍数の急増や急減によるもので、頻拍や動悸感が発生することがあります。

発汗異常

発汗量の異常、過度の多汗や発汗不足が起こることがあります。

消化器症状

消化器系に関連する症状として、胃腸の不快感、食欲不振、消化不良、下痢や便秘が挙げられます。

体温調節の障害

体温の急激な上昇や下降が起こることがあります。特に体温が上がりすぎると熱中症の危険が高まります。

自律神経失調症の原因

自律神経失調症の原因はさまざまであり、神経障害や疾患、ストレス、感染症、薬物の副作用などが関与することがあります。診断は症状と身体検査に基づいて行われ、心臓の検査や血圧測定、神経機能テストなどが含まれる場合があります。

自律神経失調症の治療

自律神経失調症の治療は、症状の重症度と原因に基づいて個々にカスタマイズされます。一般的な治療法には、薬物療法(血圧調節薬、心拍数調節薬など)、生活様式の変更(適切な水分摂取、睡眠、運動)、ストレス管理、神経療法(鍼灸、マッサージ、リラクセーション法など)が含まれる場合があります。

自律神経失調症への当院での対応

現在、お腹が痛い、検査では異常がないのに手足が痺れるなど身体の症状が主です。身体症状症とは、身体化障害、病気不安症、変換性障害の3つに分類されています。それぞれの特徴は以下の通りです。

身体化障害

病気にかかりそうだ、病気自体存在しないがまたは重い病気であるという気持ちが強くなり、身体と身体状況とのギャップが生じる。

病気不安症

力が入らない 筋肉がつっぱる歩けない などの運動症状や 皮膚感覚が過敏または鈍い。

変換性障害

歩けないなど感覚的な症状。

当院では上記のどの症状にも向き合いながらこれらを枝葉の症状と考えており木の幹になるところ、すなわちその人が抱えている根本になるストレッサー(原因)を探り、根気よく距離感を大切にしながら話を聴く事で原因が見えてくる事があります。

また、ポリヴェール理論を用いて自律神経が今どうなっているのか?あなたの感情、気持ちはどうなっているのかをあなたと自律神経を寄り添うようなイメージでモニタリングをする練習をして行きます。(身体と心が戦わなくていいように)

痛みや身体の不快感の緩和と、昂る神経を鎮める為に、頭、手足に痛くない鍼やお腹に温かいお灸をして、身体の力を自然と抜くことができる環境を作ります。

自律神経失調症でお困りの方は仙台のアスター治療院にご相談ください。